錦秋の候の意味読み方に時期はいつからいつまで?時候の挨拶例文集

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[二十四節気, 手紙のマナー, 時候の挨拶の書き方や文例, 生活の雑学・トリビア, 生活マナー, 生活・ライフスタイル]

どうもこんにちは、管理人のコタローです。

 

秋の深まっていく時期に
手紙の1つでも出そうかと考えた時
秋にはいろんな書き出しの「候」があります。

その中の「錦秋の候」という候はご存じですか?

 

最初見た時見慣れない単語だったので
自分恥ずかしながら一瞬

これどう読むんだっけと
ちょっと詰まってしまったり(苦笑

 

しかし文字からしてとても
季節感感じさせて

なおかつ漢字の雰囲気も良さそうともなれば
是非使っていきたいところです。


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そこで今回は秋の時期の
時候の挨拶の「候」で

「錦秋の候」について
取り上げていきたいと思います。

では、早速いってみましょー。

 

錦秋の候の意味読み方に時期はいつからいつまで?時候の挨拶例文集

錦秋の候の意味読み方に時期はいつからいつまでなのか

「錦秋の候」の「錦秋」は
「きんしゅう」と読みまして

意味としては紅葉が錦(にしき)の織物を
思わせるように美しく染まり
色鮮やかな秋を思わせる様を意味します。

 

一応「錦(にしき)」について書いておきますと
厚手の絹織物の総称を指しまして

この織物を作る人々の事を錦織部といい
そこに住んでいた人たちは「錦織」と
呼ばれたとか

 

この苗字、現在だと島根県出雲地方に
集中して分布しているそうで

あのテニスプレーヤーで有名な「錦織圭」選手も
島根県松江市出身だといいます。

 

もしかしたらご先祖様は
錦の織物を織っていた人かもしれませんね。


ええと、話を戻しますと。。

 

「錦秋の候」とはつまりは

「秋も深まってきて、木々の紅葉が
錦の織物のように色鮮やかに
美しい季節を迎えました」

こういった意味を持たせた
書き出しになるわけです。

 

まさしく秋に出す手紙としては
使っておきたい「候」の1つ
なんじゃないでしょうか。

20150909-03

「錦秋の候」の他にも
「錦秋のみぎり」「錦秋の折」といった具合に
他の言葉も使えます。

 

まあ、このあたりはビジネスなどのやりとりや
ちょっと目上の方への手紙など

少し固苦しい表現が必要になる場面で
使った方がぴったりかなとも感じますね。


ちなみに「錦秋の候」が使える時期ですけど
どうもいつからいつまで使うといった具合に
はっきり決まっているものでもなさそうです。

 

と、いうのも時候の挨拶を考える上で
1年の季節を二十四に分けた

「二十四節気」の存在は
忘れてはならないと思いますけど

 

こっちの二十四節気が季節と時期ごとに
使えるものがちゃんと分かれているのに対し

「錦州の候」はあくまでも
季節の情景を表す言葉なので

秋の深まっている時期の大体
10月~11月頃あたりまでは
使っても問題ないんじゃないかと。

 

二十四節気でいうと・・・

 

・秋分「9月23日~10月7日」

・寒露「10月8日~10月23日」

・霜降「10月24日~11月7日」

・立冬「11月8日~11月22日」」

 

このあたりの時期になりますかね。

ただ、秋も深まって紅葉が色づく頃合いですから
10月中旬以降の仲秋あたりから使っていくのが
ベストといえばベストですかね。

 

紅葉が色づいていない状態で
「錦秋」と書かれても

「・・まだそんなに色づいていないかな・・?」

と相手の苦笑を誘ってしまいそうですし・・・

 

紅葉が真っ赤に染まるのは霜が降りる
11月~12月初めの晩秋の頃合いと考えると

そのあたりまで使ったとしても
違和感はないでしょう。

 

そう考えるととっても使い勝手のいい
「候」と言えるかと思います。

まあ最も秋の深まっている
10月~11月上旬あたりに使うのが
理想的といえますかね。


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「錦州の候」を使用した時候の挨拶例文など

では「錦州の候」を使用した
時候の挨拶の例文などいくつか紹介しておきます

ビジネスなどちょっと固苦しい表現で使う場合は

拝啓

錦秋の候

皆々様におかれましては
ますますご清栄のことと
お喜び申し上げます。

(中略)

秋気肌に染む時節
皆様のご健康を心より
お祈り申し上げます。

敬具

謹啓

錦秋の候

~~様におかれましては
ますますご清祥のことと
心よりお喜び申し上げます

(中略)

秋冷が加わります折
何卒、風邪など召されませぬよう
ご自愛ください。

謹白

「錦秋の候」の次に相手への挨拶文
そして近況や主題などを盛り込みつつ

最後に秋の時期の気温や
気温が下がってきた事による

相手への配慮なども
盛り込んでおきたいところですね。

これで人情味のある内容になります。

 

通常は頭語に「拝啓」
結語に「敬具」「敬白」などを書いて閉じます。
「かしこ」で閉じる場合は女性の方のみですね。

更に畏まった目上の方に送る場合は
「謹啓」を使い「謹白」「謹言」などで
閉じる使い方となります。


親しみの方、友人などに送ったりする場合は
もうちょっと表現を柔らかくして
書いておきたいところですね。

拝啓

錦秋の季節となり
爽やかな秋晴れが続いております。

お元気にしてらっしゃいますか?

(中略)

寒暖の差も
激しくなってきているので

お互い体調には十分気をつけて
いきましょうね。

敬具

拝啓

錦秋の季節になりまして
紅葉の美しい季節となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

(中略)

爽やかな秋晴れで
絶好の行楽シーズンなので
今度遊びに伺いますね。

敬具

といった具合にビジネスの文面よりは
砕けた書き方をして親しみを出した文章に。

季節を感じさせる言葉を所々使い
相手への気遣いの言葉なども入れてみると
なおいいでしょうね。

 

今回のまとめ

はい、今回は「錦秋の候」について
意味に読み方、時期に例文使い方などを
紹介していきました。

 

「錦秋」の漢字がどうも変換で出てこなくて
少々打ちづらかったですね(苦笑

同じ読み方で「錦繍」と「金秋」とがありますが

 

「錦繍」は主に錦織の織物の事を指し
紅葉や花などを例えて使わる単語。

そして「金秋」はといえば
陰陽五行説において秋の季節は「金」を表すため
そこに当てはめて「金秋」になったと
されてますね。

 

で、更に「金」+「秋」で「鍬(くわ)」
の漢字になりますけど

これは秋の収穫の時期から来ていて
この時期にクワの形状の器具を使って
農作物を収穫していたことから「鍬」の漢字に
なったとされてます。

 

まあ時候の挨拶で使用するのは
「錦秋」の漢字となりますので

このあたりごちゃ混ぜにならないよう
一応注意しておいてください。

どうぞ秋の季節の手紙作成などの
参考にしてくださいね。

 

それでは今回はこれにて失礼します。
また次回にお会いしましょう~~。


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引き続き
10月上旬の時候の挨拶についての
記事もどうぞご覧くださいませ。

⇒⇒⇒時候の挨拶10月上旬の候に結び!ビジネスの手紙例文にスピーチ例

 


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