お月見どろぼうとは?子供の十五夜イベントの地域やルールは?
公開日:[お月見・十五夜]
こんにちは、管理人のコタローです。
9月の時期に入りますと
まだ残暑は厳しいかと思いますが
夜になるとちょっと涼しい日も出てきて
秋の雰囲気を感じる事も出てくる季節です。
そして9月の行事として古くから
日本に伝わっているのが「お月見」ですけど
中には「お月見どろぼう」という
行事があるって事で
あなたはこの行事の名前知っていましたかね。
自分お月見について
色々調べている途中で見つけたんですけど
なかなか興味深い単語だなーと思いまして。
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今回はこの「お月見どろぼう」という
行事について
月見の情報と絡めつつ
解説していこうと思います。
それでは早速見ていきましょー。
目次
お月見どろぼうとは?子供の十五夜イベントの地域やルールは?
お月見(中秋の名月)とはどんな風習か
お月見の風習部分については
こっちの月見団子の記事でも
触れているので
詳しくはこちら見てみてください。
⇒⇒⇒月見だんごの由来や意味にすすきとの関係!団子の並べ方に数は?
ここでは簡潔に触れておくと
「中秋の名月」とはその単語が表す通り
旧暦における
秋の「7月~9月」の時期を示しており
秋の時期のまさに真ん中の
「8月15~16日」に見える月を
中秋の名月と呼んでいました。
新暦に換算しますと中秋の名月の時期は
2014年(平成26年) 9月8日
2015年(平成27年) 9月27日
2016年(平成28年) 9月15日
2017年(平成29年) 10月4日
2018年(平成30年) 9月24日
2019年(平成31年) 9月13日
2020年(平成32年) 10月1日
こんな具合に年によって
結構な差が出ているようです。
あと秋の時期はお米や芋など
農作物を収穫していく時期でもあったので
豊穣の神様への感謝と
これからの実りへの祈りもこめて
お米で作った団子や
お芋などをお供えした事が
現代のお団子を作ってお供えしたり
お月見を「芋名月」と呼称したりと
いった部分に繋がっているようです。
では、お月見どろぼうとは何なのか?
では、タイトルにある
「お月見どろぼう」って何なの?
という話ですけど
戦前から昭和中期のあたりで
広まっていた風習のようで
十五夜のためにお供えされている
お団子やお芋などをその日に限って
盗んでも良いというものだとか。
強盗のようにかっぱらっていくとか
そういうのではなく
月からの使者として
ご近所の家などにお供えされている
お団子などを
そっと盗っていくというわけです。
お供えする家の人も十五夜の夜に
子供たちがお供えを取っていくのは
分かっていたので
あえて縁側の盗みやすい場所に
お供えものを置いておくとか
したそうで。
秋の収穫物を村の皆で
分かち合おうとする意味合いや
中秋の名月位は子供達に
お団子などお腹いっぱい
食べさせてあげたいといった
思いも込められていたのかも
しれません。
現代は飽食の時代でもあるので
こういうのピンとこない人も
いるかもしれないですけどね。
ちなみに現在ですと
「お月見どろぼうでーす」
といった感じに各家に声をかけて
お菓子をもらっていくといった風習に
シフトしているみたいで
パッとみると
「お菓子をくれないといたずらするよっ」
といったハロウィンの風習に
かなり似ている事から
「和製ハロウィン」とも
呼ばれることがあるそうです。
ハロウィンのイベントは
結構一般に浸透してきた印象ですが
古くから日本で伝わっていた
「お月見どろぼう」はなんとなく
知名度が低そうなあたり
やっぱりイベント的にも
派手さがないと浸透しないのかなぁ、と
感じてしまいますね。
あと「どろぼう」の文字が
はいっているあたり
印象があまり良くないって点も
あったのかもです(苦笑
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お月見どろぼうの起源について
昔は「片足御免」といった風習があって
お月見の日に限り他人の畑に
実っているお芋を勝手に
取っていっても良かったとか。
ただいくらでも取っていかれたら
畑の主もたまったものではないので
道から片足踏み込んだ領域までという
ルールはあったそうです。
子供の片足幅だとあまり幅ないですし
それくらいなら問題なかったんでしょうね。
特定の日にいつもだったら
罰せられるような悪いことも
この日に限っては許される。
こんな感じに特定の日に
人々のガス抜きをすることで
昔はうまい具合にストレス発散して
社会が回っていたわけです。
そしてその後お月見のお供えを
取られた翌年は
豊作になるといった縁起かつぎ
ジンクスが広まったあたりから
お月見どろぼうといった風習が
出来上がったともされています。
お月見どろぼうの風習が残っている地域
現在ですとお月見どろぼうの
風習が残っている地域としては
・福島県東白河郡塙町
棚倉町・福岡県石川郡浅川町
・福岡県いわき市田人
・茨城県日立市日高町
・茨城県久慈郡大子町
・茨城県稲敷市
・千葉県袖ヶ浦市横田
・千葉県君津市小糸、
久留里、清和・千葉県富津市桜井
・東京都多摩地区
・山梨県甲府市
・愛知県名古屋市
・愛知県日進市梅森町
・三重県四日市市
・奈良県生駒市上町
・大阪府岸和田市
・大分県大分市大在
・鹿児島県大島郡与論島
・沖縄県宮古島市
こんな具合に関東地方から
三重県、大阪、沖縄と全国各地の
一部地域の農村部に
残っている風習のようです。
ただ昨今では子供を狙う
妙な事件など起こる機会も増えているためか
地域の話し合いによって
行事そのものを取りやめにしている地域も
少なくないといいます。
やっぱり子供の安全第一なので
そういう流れになるのは仕方がないとも
思いますが
こうしてどんどん日本の風習が
廃れていってしまうのかなーと
どこか物悲しい気持ちにもなりますね~。
今回のまとめです
はい、今回はお月見どろぼうの
風習について見ていきました。
実際にやってみるとなると
近隣の家などを回っていく必要があり
地域ぐるみのイベントでない限り
やってみるのはなかなか難しい部分
あるかなと感じますね。
現代ですと特に・・・
まあご近所さんとそれなりに仲が良いなら
お月見のお供え物の他に駄菓子など買って
参加する家を順次回って
お菓子をもらっていく・・
こんな感じでお月見どろぼうの風習を
実践してみてはいかがでしょうか。
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お月見にはこういう風習あって
昔はお月見の日に限りお供え物盗んでも
許されたんだよ~。
といった具合に子供に教えてあげるのも
いい勉強になるのかなーと思います。
どうぞ子供達に教えてあげてくださいね。
それでは引き続きお月見関連の記事も
どうぞ見ていってください~。
⇒⇒⇒月見だんごの由来や意味にすすきとの関係!団子の並べ方に数は?
⇒⇒⇒月見団子の関東関西風簡単人気レシピ!保育園向けうさぎ団子の作り方
⇒⇒⇒三月見の十五夜・十三夜・十日夜の意味由来に違い!何月何日でいつ?