月見だんごの由来や意味にすすきとの関係!団子の並べ方に数は?

公開日:2015年6月23日

[お月見・十五夜, 各季節のイベント, 生活の雑学・トリビア, 生活・ライフスタイル]

どうも~こんにちは、管理人のコタローです。

夏が過ぎて9月の時期
まだ残暑が残っている頃合いですけど
徐々に秋の季節も感じる時期となります。

 

そんな中で日本にはお月見という風習が
ありますよね。

中秋の名月にすすきや月見だんごを供えつつ
月を鑑賞しながらお団子を美味しく食べる・・

なんとも風流です。

 

しかしどうしてこの時期に月にお供えして
それもお団子やすすきを供えるように
なったのか?

またお団子供えるとしても
どのくらいの個数用意するのか。

そのあたり「???」という人も
いるかもしれないですね。


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そんなわけで今回は月見だんごの由来や意味
お団子の並べ方に個数など
紹介していきたいと思います。

ではでは、本日のメニューこちらです。

 

月見だんごの由来や意味にすすきとの関係!団子の並べ方に数は?

月見団子の由来に意味・もともと中国の風習だった

月に関する風習は古来からあって
日本だと縄文時代にはもう月見を
楽しんでいたという説もあるといいます。

中秋の名月に月見を楽しむ慣習は
古く中国の唐代の頃から伝わり

中国の中秋節の行事が元になっているとか。

 

当時は月餅を食べて月見する慣習が
あったそうですけど

月見の1ヶ月以上前には
知人に月餅を配るようになったので
月見当日には食べ飽きてしまい

残った月餅が安売りされるという
状態になっているともいいます。

 


日本に伝わったのは平安時代の頃で
この頃の月見はお供え物とか

そういった宗教的な意味合いはなく
ただ月を見て楽しむといった形だったようです

 

ただ月は直接見ないで水面や杯に
映った月を見て歌などを詠みつつ
宴を楽しんでいたとされています。

主に貴族の間での風習で
一般庶民には縁がなかったみたいですね。

 

 

室町時代に入ってからもこういった風習は
一応続いたものの、だんだん簡素になっていき
徐々にお供えをする風習が出てきたといいます。

ちなみにこの頃のお供えものは
主に「サトイモ」だったそうで

月見が広く広がった江戸時代の前期でも
十五夜の夜には芋煮を食べて夜遊びするのが
一般的だったようです。

20150620-12

月見だんごが出てくるようになったのは
江戸時代の後期あたり。

芋を供えるその習慣から
五穀豊穣の神に祈るとともに

これまでの実りに対しての感謝を捧げる
意味合いも込めて収穫したお米で粉を作り
お団子を作った。。

 

これが月見団子の始まりのようですね。

ちなみに月見団子やすすき
収穫した野菜などについての意味は以下のとおり

 


「月見団子」

月見団子のあの丸い形は一応意味があって
まんまるなお月見、つまり満月を
表現したものと言われています。

収穫や実りに対しての感謝、祈りだけでなく
物事の成果や実りに達成

健康や幸福の意味合いも
込められているといいます。

 

満月を模した丸い月見団子をお供えし
その月見だんごを食べることで

目標を達成し、今までの努力を実らせる。
また健康や幸福になれると
信じられていたようですね。


「すすき」

さて、お月見ということで
当時は月の神様である

「月読命/つくよみのみこと」に対しての
祈りも捧げられていたといいます。

 

こちらの神様を招く際
本来の依り代は稲穂なんですけど

十五夜の時期となると
稲刈りの時期過ぎているので

稲穂によく似ている
ススキを代用したとされています。

 

正式にお月見に供えるススキは1本だけで
何本もさしこんで供えるものでは
ないようですね。

 

 

ちなみにすすきは
「薄」とも「芒」とも書きまして

うっかり手を触れてしまうと
手を切ってしまうような事もあるので

古来より魔除けの効果があると
信じられてきました。

 

月見にお供えしたすすきを
軒先に吊るしておくと

1年間病気せず
健康でいられるという説もあります。

 

なんとなく節分の柊鰯を思い出させますね。
あれも確か魔除けとしての
効果だったはずですし。

微妙にオカルトチックな話題に・・(苦笑

 


「収穫した野菜に果物」

最初はサトイモやイモ類などを
お供えしていた事から
今でもその名残が残っている地域もあるようです

関西だとサトイモの形でお団子を
作っていたそうですから。

 

ちなみに「十五夜」「十三夜」「十日夜」
それぞれで収穫される時期がことなるので

「十五夜」にはサトイモなどのいも類

「十三夜」は栗や豆類など

「十日夜」稲穂に米など

といった具合に時期によって
お供え物も変わったとされています。

 

ぶどうのつるなどを供えると
月とのつながりが強くなりより

目標達成への効果や健康、幸福に
なれると信じられていたといいます。

こうして供え物について調べていくと
ちゃんとそれぞれ意味があって
なかなか勉強になると共に面白く感じますね~。


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月見だんごの並べ方に個数は?

次に月見だんごの個数や並べ方について

 

基本「十五夜」ですからまずは「15個」

更に1年の満月の数に合わせ「12個」
うるう年の場合にはこれが「13個」

そして15個も飾るのは・・という場合には
簡略化して5個にする場合もあるといいます

 

供える時はお供え用の
「三方」があれば完璧ですけど

現在だとない家庭の方が多いでしょうから
その場合、お皿やお盆などでも問題ないです

その上に白い紙、半紙やてんぷらの色紙
クッキングシートなどを切って使いましょう

 

並べ方については正面から見て
ピラミッド型になっているように
並べるのがベストですね。

「15個の場合」

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1段目・・・9個

2段目・・・4個

3段目・・・2個

 


20150620-02

1段目・・・10個

2段目・・・4個

3段目・・・1

 


「12個の場合」

1段目・・・9個

2段目・・・3個

 


「5個の場合」

1段目・・・4個

2段目・・・1個

 

とこんな具合になっていますね。

 

お団子の形状について

先ほどまんまるなお団子は
月を模したものと書きましたけど

最近だとそれでは亡くなった方の
枕元に供える「枕団子」に通じるため

まんまるではなくてほんのちょっと
潰すように形作った方がいいようですね。

 

大きさは十五夜にちなんで
1寸五分の大きさ、役4.5cm位が
縁起が良いとされています。

・・・結構大きめですね4.5cmって。

あと関西と関東とで形状にも違いがあって
先ほど書きましたが

 

関西の方では団子をサトイモの形状にして
こしあんを巻いたものや

20150620-14

 

名古屋だと白、茶色、ピンクと
3色のカラフルなサトイモ型団子

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沖縄の方になるとお餅に蒸した小豆を
まぶした「ふちやぎ」という団子が
出回るようですね~。

20150620-16

 

小豆に魔除け効果があると信じられていることから
魔除け効果を薄めないために
そのまま小豆をつけているとされてます。

地域によってこれだけ違いがあるとは・・・

 

日本ってやはり地域によって
色々風習にも違いが出てくるので
面白いですよね。

 

今回のまとめ

はい、そんなわけで今回は
月見だんごの由来に意味

それとお供えもののすすきや
野菜などの関係性

あと団子の並べ方に数などなど

お月見についての雑学知識色々と
紹介していきました。

 

なかなかどうして知らない事もあったので
調べていて楽しかったですね。

お月見当日にはお団子にすすき
各種野菜を用意して月にお供え・・・

日本の古き風習にのっとって
お団子食べつつ月見酒・・なんてのも
なかなかオツなんじゃないでしょうか。


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最近の日本人心の余裕が
すっかり欠けているように思えるので

たまにはこうした秋の季節の
古き風習を楽しんでみてください。

ではでは、本日のメニューは以上です。
また次回よろしくお願いします~。

 


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